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食道胃接合部早期癌の診断

食道胃接合部(ECJ;esophago-cardiac junction) 
国民の生活習慣の変化(運動不足、過食、飲酒・喫煙、ストレス、肥満等)によって、胃食道逆流症(GERD)患者は増える一方です。軽い場合は食道炎や食堂のびらん・潰瘍を引き起こし、時間が経つとバレット食道、さらには癌化する可能性もあります。ECJ早期癌の内視鏡診断の際、長期食道逆流の病例には特に気を付けなければなりません。


▸ 症例1:食道胃接合部早期癌



海外在住の52歳女性。腹部の不快感があり来院しました。当院院長が胃カメラ検査ならびに拡大観察を行い、その表層が不規則になっている上、びらんもみられました(図1)。染色して(図2)、病理組織検査でECJの早期腺癌を確認しました。この方は内視鏡手術を拒否して居住国で手術をしましたが、居住地の最も有名な施設の主任医師が手術した際、病変の場所を見つけることができず、台湾で先進技術によって早期癌病変が発見されたことに驚かれました。 







▸ 症例2:バレット食道癌(胃食道逆流により引き起こされた食道胃接合部の癌)





56歳の男性。25年にわたる飲酒歴(週3回以上)、20年にわたる喫煙歴(1日15本)あり。長年胃酸逆流と胸部圧迫感の症状があり、当院での健康診断時に内視鏡検査で発見されました。