乳がん若年化 焼物、揚物、糖分を含む飲料は避けて
自分はまだ若く、がんは関係ないと思ってはいけません。近日わずか20歳の女子学生が、胸にピンポン玉大のしこりがあることに気づき、病院に行って検査したところ、乳がんの第2ステージであることが分かりました。中学の頃からほとんど毎日飲料店のジュースを飲み、さらに2、3日に一度は唐揚を食べ、運動もしていませんでした。医師によると、高カロリー、高油脂の飲食習慣、合わせて日頃運動をしないことは、どれもがんにかかりやすい危険因子であるとのことです。
衛生福利部によると、2015年最新国民十大がんにおいて、乳がんは第四位です。特に45歳以下女性の罹患率は上昇し続けており、患者はすでに若年化の傾向にあります。
乳房外科の医師によると、太りすぎは脂肪細胞の増加、コレステロールの上昇をまねきます。脂肪細胞はホルモンの原料の一つであり、血中のホルモン濃度をも上昇させます。油脂の過剰摂取は腸内の悪玉菌を大量繁殖させ、発がん性物質となりうる物質を合成し、乳がんを引き起こす恐れがあるとのことです。
日常生活において、他に乳がん細胞を誘発しやすいものに「環境ホルモン」があります。環境ホルモンはエストロゲンの構造と似ており、女性の身体の中でエストロゲン受容体と結合し、エストロゲンに似た作用を引き起こします。これにより女性の妊娠機能低下、子宮内膜症、乳がん、子宮がん等を引き起こす恐れがあります。
乳がんは40歳以上の女性にのみ予防が必要なのではなく、約12歳の乳腺発育から、高油脂食品や、毎回の食事をファストフードで済ませることなどを避けなければなりません。特に多くの人が付焼、焼物、揚物などを好みますが、例えばハム、ベーコン、ソーセージなどは、どれも発がん性物質である多環芳香族炭化水素(PHA)を合成します。これにより細胞の突発変化を引き起こし、大腸がん、乳がん、胃がんを誘発させる恐れがあります。
そのほか、日頃から熱い食品をビニール袋に入れない、環境規格不適合のプラスチック容器を使用しないなど、環境ホルモンには接しないようにしてください。また、肥満、喫煙、過度な飲酒、加工食品を避けるようにしてください。40歳以上で、もしも乳がんの家系である場合は、必ず健康診断を受ける必要があります。40歳未満でも、「マンモグラフィー(乳房X線撮影検査)」で早期発見、早期治療をすることが、真の乳がん予防となるでしょう。