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食道早期癌の内視鏡診断


▸ 一般内視鏡観察

食道癌はヨウ素染色を利用して、正常組織(ヨウ素染色は褐色で示される)と炎症・癌病変(ヨウ素染色は染色されないことで示される)を区別することが可能です。食道早期癌の内視鏡診断は検査時の事前準備が重要で、食道粘膜がきれいになっていなければなりません。もし唾液や胃液に覆われていたり、検査医師の経験が浅かったり、詳細な観察ができなかったりすると、発見は困難です。特に台湾の「質より量を重視」する医療の現況では、一般内視鏡検査による早期癌の診断は「木に縁り魚を求める(誤った方法、方向でことを進める)」ようなものです。


▸ 食道早期癌の拡大内視鏡診断

食道癌ではヨウ素染色を利用して、正常組織(ヨウ素染色は褐色で示される)と炎症・癌病変(ヨウ素染色は染色されないことで示される)を区別します。ヨウ素で染まらない食道粘膜は拡大内視鏡でさらに進んだ診断が可能です。染まらないが正常粘膜の乳頭パターンがはっきり見られるものをタイプA(通常良性細胞で異型上皮細胞にはならない)、乳頭パターンに癒合変形があるものをタイプB(異型細胞、悪性化する可能性がある)、変形がさらに強いもの(タイプC)は乳頭パターンを識別する方法がありません。通常は癌病変です。
ではNBIタイプB、タイプCの場合、どのように診断を進めていくのでしょうか? NBIタイプB、タイプCの腫瘍は、乳頭内毛細血管拡大観察では4パターンに分けることができます。毛細血管が規則正しく走っているタイプ1(正常な粘膜細胞)。部分的に彎曲していて螺旋状になっているタイプ2(炎症反応)。不規則に蛇行しているタイプ3.毛細血管がさらに複雑に入り組んでいる状態のタイプ4。タイプ3、タイプ4は癌のことが多いです。拡大内視鏡観察で確実に初期の食道早期癌、または癌化する前の高度異型性食道粘膜を発見できれば、内視鏡的粘膜切除術(EMR)または内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で根治でき、患者さんの苦痛や家族の負担を軽くすることができます。



▸ NBI拡大内視鏡検査

NBIは、初期の食道粘膜内癌(癌細胞が粘膜表層にわずかにあるもの)であっても診断が可能です。食道の扁平上皮内癌は、しばしば毛細血管の不規則な拡大・増殖を伴います。NBIは上皮内癌の発見や範囲の確認に効果的です。上皮内癌の毛細血管の不規則性と癌の浸潤度は高い相関関係にあるので、癌細胞の浸潤度を判定することで、信頼性の高い内視鏡的切除が可能になります。




早期食道癌
一般内視鏡では、左側に粘膜の陥没病変が観察されますが、NBIでは表面が褐色で粗い様子が見られます。不規則で、大小不同のIPCL (上皮乳頭内ループ状毛細血管)がみられます。




 



▸ 食道異形成(食道粘膜不良化生)

図a、NBI(Narrow Banding Image電子染色内視鏡:狭帯域光観察を利用し、粘膜表層の微細構造、微小血管の異常変化が観察可能。早期癌診断優れており、当院は台湾で最初に導入・使用しています)でIPCL (上皮乳頭内ループ状毛細血管)の規則性が保たれていれば、茶色の陥没が見えます。一般的な内視鏡では病変を見つけることは容易ではありません。



▸ 早期食道癌

一般的な内視鏡では、左側に粘膜の陥没病変が観察されます。NBIでは表面が褐色で粗い様子が見られます。不規則で、大小不同のIPCL (上皮乳頭内ループ状毛細血管)がみられます。