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咽喉頭部早期癌の診断


中・下咽頭部の早期癌は、上皮内毛細血管の拡張・増殖などの変化がよく見られるため、NBIでの検査は非常に効果的です。NBIで、異常部位は茶色くみえ、IPCL(上皮乳頭内ループ状毛細血管)は不整で不規則な点状に変化しています。さらに接近すると、拡大内視鏡で不規則に走る毛細血管をはっきりと観察できます。加えて癌の異型度の診断も容易です(一般観察ではほとんど発見できず、見落とされてしまいます)。

 


▸ 症例1:咽頭(梨状窩)の早期癌

 



NBIでは1mmの茶色、IPCL不整、不規則粘膜病変まで見ることができます。一般内視鏡では発見できず、見落とされてしまいます。

 


▸ 症例2:右梨状窩の早期癌

   

 

NBIで、IPCLが大小不整な点状の円形病変としてみられます。NBIを使わなくても病変は指摘できますが、経験・注意力が乏しいと発見することができません。 








▸ 症例3:中咽頭の微小早期癌(1mm未満)

 


 

下の写真に、褐色のIPCLが不整に変化した極めて小さな病変がみられます。前方に比較的大きなポリープがありますが、通常の観察、またNBIですら医師はしばしばポリープを指摘するだけで、その後ろにある微小早期癌の病変を見落としてしまいがちです。







▸ 結論

「中・下咽頭、食道早期癌の内視鏡診断」は、NBIがなければ確実な診断は不可能です。加えて検査医師の経験や注意力が、早期癌発見の重要な鍵となります。